常紋信号場とは? わかりやすく解説

常紋信号場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 05:01 UTC 版)

常紋信号場
常紋信号場 金華方(2009年6月)
じょうもん
Jōmon
A53 生田原 (10.3 km)
(4.7 km) 金華(信)
所在地 北海道北見市留辺蘂町金華
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 石北本線
キロ程 148.0 km(新旭川起点)
電報略号 ヤモ
駅構造 地上(乗降設備なし)
ホーム 3線
開業年月日 1914年大正3年)10月5日[1]
廃止年月日 2017年平成29年)3月4日[新聞 1][2]
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無煙化が目前まで迫ってきた頃の蒸気機関車(1971年4月)
1977年の常紋信号場と周囲約1 km範囲。下が網走方面。中央より上側左手に常紋トンネル。スイッチバック配線構造が確認できる。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

常紋信号場(じょうもんしんごうじょう)は、北海道北見市留辺蘂町金華に所在した北海道旅客鉄道(JR北海道)石北本線信号場廃止)である。電報略号ヤモ事務管理コードは▲122523[3]

概要

生田原駅から約10.3 kmの地点、常紋トンネル網走方坑口付近に所在し、急勾配での発進ができない列車のためスイッチバック方式の配線で設置された[新聞 1][2]

仮乗降場扱いで客扱いを行っていた時期もあり、石北本線で蒸気機関車の終焉が近づいた1970年代には、鉄道撮影を主な活動とする鉄道ファンらが同信号場を訪れるようになった[新聞 1][2]

2001年平成13年)7月1日のダイヤ改正で交換設備の使用を停止し、以降は閉塞区間の境界としてのみ機能していたが、JR北海道各線で行われた経費節減・設備合理化の一環として、2017年(平成29年)3月4日のダイヤ改正で正式に廃止された[新聞 1][2]

歴史

構造

勾配の途中にあるスイッチバック式の構造で、側線が3本(網走方から見て本線の左側に2本、右側に1本)存在した。分岐器部分は巨大なスノーシェルターに覆われていた。

周辺

常紋トンネルの留辺蘂側に設置されていた。森林のみである。

隣の施設

北海道旅客鉄道(JR北海道)
石北本線(廃止時点)
生田原駅 (A53) - (常紋信号場) - (金華信号場) - 西留辺蘂駅 (A55)

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、919-920頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b c d e 「存廃に揺れる北辺の本線」『鉄道ジャーナル』No.610、2017年8月、53頁。 
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、245頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年3月21日閲覧 
  4. ^ “「通報」●石北本線桜岡駅ほか12駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1983年1月10日) 
  5. ^ No.12 命令項目 2.第一歩の改善 (3)安全確保を最優先とする事業運営の実現 ①現場の業務実施体制の確立” (PDF). 「事業改善命令・監督命令による措置を講ずるための計画」 平成29年度第4四半期実施状況の報告について. 北海道旅客鉄道株式会社. p. p.47 (2018年3月30日). 2018年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月30日閲覧。
  6. ^ 北海道旅客鉄道. “平成29年度 事業計画(案)” (PDF). 北海道. 2022年11月20日閲覧。

新聞記事

  1. ^ a b c d e “常紋信号場が廃止 スイッチバック、鉄道ファンの「聖地」” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(道東) (北海道新聞社). (2017年3月3日). オリジナルの2017年3月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170303001504/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0374603.html 2017年3月3日閲覧。 

関連項目





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