滝ノ下信号場とは? わかりやすく解説

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滝ノ下信号場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/05 14:20 UTC 版)

滝ノ下信号場
信号場看板(2004年7月)
たきのした
Takinoshita
川端 (3.3 km)
(5.5 km) 滝ノ上(信)
所在地 北海道夕張郡栗山町滝下
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 石勝線
キロ程 30.3 km(南千歳起点)
電報略号 タタ
駅構造 地上
ホーム 2線(乗降設備なし)
開業年月日 1981年昭和56年)7月1日
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滝ノ下信号場(たきのしたしんごうじょう)は、北海道夕張郡栗山町滝下(たきした[1])にある北海道旅客鉄道(JR北海道)石勝線信号場である。電報略号タタ[2]事務管理コードは▲132111[3]

歴史

1981年昭和56年)の石勝線全線開業時に、既存の夕張線を活用する追分駅 - 紅葉山駅(現:新夕張駅)間は既存のローカル列車と清水沢駅夕張駅方面からの石炭列車に加えて、道東方面への優等・貨物列車を通過させるには線路容量が不足していた[4]

このため既存の棒線駅への交換設備新設や、交換駅の有効長延伸(有効長550 m 対応化)が行われたが[注 1]、このうち川端駅 - 滝ノ上駅(現:滝ノ上信号場)間は既存の駅もなく、駅間も既存線活用区間では最長の8.8 km あるため、信号場を新設して対応することとなった。これが当信号場である。

年表

  • 1981年昭和56年)
    • 6月26日:日本国有鉄道夕張線川端駅 - 滝ノ上駅間が通票閉塞式から単線自動閉塞式に変更され、同日に分岐器を設置し供用開始(当初より継電連動化)[5]
    • 7月1日:書類上の開駅日(同日滝ノ上駅 - 紅葉山駅が単線自動閉塞化[5][6]
    • 10月1日:石勝線開業[7]
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化によりJR北海道に継承[7]
  • 1994年平成6年)9月4日:石勝線・根室線高速化工事に伴い同日に分岐器を弾性分岐器に交換[8][9]

構造

南千歳方から新得方に向かって左手から下り本線、上り本線の2線を有する単線行き違い型信号場[10]。このほかそれぞれの進行方向に安全側線を設け、両方の分岐器スノーシェルターで覆っている[10]

開設当初より職員無配置の無人信号場である[11]

周辺

ダム湖の近くである。北海道開発局の川端ダムおよび北海道企業局の川端発電所がある。わずかに民家がある。

隣の施設

北海道旅客鉄道(JR北海道)
石勝線
川端駅 (K17) - (滝ノ下信号場) - (滝ノ上信号場)-(十三里信号場)- 新夕張駅(K20)

脚注

注釈

  1. ^ 夕張線では従来より有効長550 m を要する石炭列車が運転されていたものの、列車回数が少なく優等列車もないため、石炭列車を優先して交換駅は通過扱いとすることで対応していた。石勝線開業時にはこの対応ができなくなるため、既存交換駅は有効長を延伸し、新設の交換設備はすべて有効長550 m を確保している。

出典

  1. ^ 北海道 夕張郡栗山町 滝下の郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年1月5日閲覧。
  2. ^ 「道央の新しい動脈 石勝線 プロフィールと撮影ガイド」『鉄道ジャーナル』第16巻第1号、1982年1月1日、22-27頁。 
  3. ^ 日本国有鉄道旅客局 編『日本国有鉄道 停車場一覧』日本国有鉄道、1985年9月20日、188頁。doi:10.11501/12065988ISBN 4-533-00503-9https://dl.ndl.go.jp/pid/12065988 
  4. ^ 『石勝線建設工事誌』日本鉄道建設公団札幌支社、1982年3月、480頁。doi:10.11501/12653289 
  5. ^ a b 土師, 総一、倉本「昭和56年度国鉄・民鉄信号保安新設備の概要」『信号保安』第37巻第6号、信号保安協会、1982年6月、297-301頁、doi:10.11501/2369803ISSN 0286-3006 
  6. ^ 追分町史編さん委員会 編『追分町史』追分町、1986年8月、302, 1025‐1027頁。doi:10.11501/9571742https://doi.org/10.11501/95717422022年10月9日閲覧 
  7. ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、15頁。 
  8. ^ 藤島, 茂「JR北海道における130km/h高速化」『鉄道と電気技術』第8巻第4号、日本鉄道電気技術協会、1997年3月、68-71頁、doi:10.11501/3314045ISSN 0915-9231 
  9. ^ 藤野, 孝泰「バス代行による保守間合の確保(小特集『保守間合』 線路部門)」『日本鉄道施設協会誌』第32巻第12号、日本鉄道施設協会、1994年12月、24-26頁、doi:10.11501/3255389ISSN 0913-2643 
  10. ^ a b 渡辺節雄「国鉄・石勝線の開業について」『鉄道ピクトリアル』第31巻第12号、電気車研究会、1981年12月、pp.13-18、doi:10.11501/3294531ISSN 0040-4047 
  11. ^ 資料「札幌鉄道管理局管内停車場一覧表」(発行:札幌鉄道管理局1982年4月1日現在)より。

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