工事未完のまま地上への出口がない駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 00:40 UTC 版)
「メトロ (パリ)」の記事における「工事未完のまま地上への出口がない駅」の解説
通称スタシオン・ファントムStation Fantôme(幽霊駅)。工事未完のまま開業計画が頓挫した幽霊駅と呼ばれるものがある。Haxo と Porte Molitor-Murat の2駅がそれで、線路では本線と繋がっており、プラットホームはあるものの、そこから降りて地上へ向かうための出口が作られていない。当然営業路線ではなく、現在は留置線などとして使われている。 アクソ Haxo(3bis-7bis連絡線) アクソ駅のプラットホーム 未完成のまま放置された出口部分 RATP が1993年に新車「MF88」系の発表会を開催した場所でもあるこのHaxoはもともと短い路線である3bis号線(計画当時は3号線)と7bis号線(当時は7号線)をつなげて一つにしようと作られた Porte des Lilas~Place des Fetesの連絡線、通称 La voie des Fetes上に位置しているが(他にPorte des Lilas~Pre Saint-Gervais 連絡線、通称 La voie navetteもある)、計画に収益が見込めないとの理由で1921年にすばやく取り消され放棄された。以降La voie Navetteが1950年代に一時的に独立路線として営業した以外には、これらの連絡線が営業線として使われることはなかった。しかしその後3bis、7bis号線が独立されるなどの環境の変化により、2006年に発表された総合地方計画であるSDRIFによってこの計画が再採用された。両路線を統合して15号線とするこの計画は、1段階事業としてこれらの連絡線とこの駅を営業線にすることと、2段階事業として7bisの始点を現在のルイ・ブランLouis-Blanc駅から一駅隣で、ターミナル駅のひとつであるガール・ド・レストGare de l'Est(東駅)への連絡口を持つシャトー・ランドンChâteau-Landon駅へ延伸することの二つを根幹にし、2013年までの開業をめざしていたが、計画は2030年に延長された。(詳細は、フランス語版のfr:Fusion des lignes 3bis et 7bis du métro de Paris、fr:Haxo_(métro_parisien)を参照)。 ポルト・モリトール=ミュラ Porte Molitor-Murat(9-10連絡線) Porte Molitor-Murat は近くにあるサッカー競技場である "Parc des Princes" へのアクセスを主な目的として9号線のPorte de Saint-Cloud~10号線の Porte d'Auteuil を繋ぐ連絡線(連絡線は複線で、片側は車庫を経由して、片側が直接両駅を繋ぐ)上に作られたが、やはりこれも計画変更によって放棄された。
※この「工事未完のまま地上への出口がない駅」の解説は、「メトロ (パリ)」の解説の一部です。
「工事未完のまま地上への出口がない駅」を含む「メトロ (パリ)」の記事については、「メトロ (パリ)」の概要を参照ください。
- 工事未完のまま地上への出口がない駅のページへのリンク