川古温泉とは? わかりやすく解説

川古温泉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/16 13:24 UTC 版)

川古温泉
赤谷川のほとり浜屋旅館
温泉情報
所在地 群馬県利根郡みなかみ町相俣
交通 鉄道:上越線水上駅よりタクシー約20分
他の交通手段についてはアクセスの項を参照
泉質 硫酸塩泉
泉温(摂氏 39.9 °C
湧出量 230ℓ/min[1]
pH 7.3[1]
宿泊施設数 1
総収容人員数 50[2] 人/日
外部リンク 川古温泉浜屋旅館
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川古温泉(かわふるおんせん)は、群馬県利根郡みなかみ町にある温泉[3]

概要

その効能の高さから、「川古の土産はひとつ杖を捨て」という謳い文句が古くから言われている[4]。現在でも湯治目的の客を受け入れており、宿泊客の7割が長期滞在の客である[5]

泉質

  • 源泉名・川古温泉浜屋の湯[2]。カルシウム・ナトリウム - 硫酸塩泉[6]

温泉街

赤谷川沿いに、一軒宿の「浜屋旅館」が存在する[3]。1960年の火災で前建物は焼失し、1966年に再建された建物は鉄筋コンクリート造りであるが[8]湯治場としての雰囲気が強い。

歴史

江戸時代後期には湯が沸いているのが発見されており、かつては「茂倉の湯」、若しくは「ヌル湯」と呼ばれていた[9][10]。温泉はもと赤谷部落の鎮守十二神の所有で[9][10]、大正時代には湯小屋が一戸建てられ、尾崎喜八高村光太郎(上州川古『さくさん』風景、1929年)[11]廣池千九郎も当地で湯治を行った記録が残る。かつては湯守がおり、村人や湯治客の世話をしていたが、昭和初年(ママ)に浜野旅館のオーナーが経営開始した[10]

1999年(平成11年)4月20日法師温泉湯宿温泉と共に国民保養温泉地に指定。

アクセス

参考文献

  • 木暮敬、萩原進『群馬の温泉』(上毛新聞社、1980年)
  • 『群馬県の地名』(平凡社、1987年)
  • 角川日本地名大辞典』(角川書店、1988年)
  • 地質調査書『日本温泉・鉱泉分布図及び一覧』(1975年)
  • 地質調査書『日本温泉・鉱泉分布図及び一覧』(1992年)
  • 『全国温泉大事典』(旅行読売出版社、1997年)
  • 『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社、2009年)
  • 『みなかみ18湯』(上毛新聞社、2013年)
  • 『新ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社、2014年)
  • 「ぐんまの温泉」(群馬県観光局観光物産課、2020年)

脚注

  1. ^ a b 『日本温泉・鉱泉分布図及び一覧』1992、p.141
  2. ^ a b c 『新ぐんまの源泉一軒宿』、pp.78-79
  3. ^ a b 全国温泉百科事典、pp.254-255
  4. ^ トップページ川古温泉公式ホームページより(2018年8月18日閲覧)
  5. ^ 『ぐんまの源泉一軒宿』、p.74
  6. ^ 『日本温泉・鉱泉分布図及び一覧』1975、p.41
  7. ^ 『ぐんまの源泉一軒宿』、p.75
  8. ^ 『みなかみ18湯』、p.85
  9. ^ a b 角川地名大辞典、p.330
  10. ^ a b c 『群馬の温泉』、p.115
  11. ^ 『みなかみ18湯』、pp.84-85
  12. ^ 「ぐんまの温泉」、p.11

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