岳南電車9000形電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 17:06 UTC 版)
「富士急行1000形電車」の記事における「岳南電車9000形電車」の解説
岳南電車9000形電車(がくなんでんしゃ9000がたでんしゃ)は、岳南電車が所有する鉄道車両(電車)。富士急行1200形電車を譲受した車両である。2両編成1本2両が在籍する。 岳南電車では7000形モハ7002が主要機器の不具合により廃車される事となり、その代替として2018年に親会社である富士急行から譲渡された1200形1206編成モハ1206-モハ1306をモハ9001-モハ9101に改番し、岳南線にて2018年11月17日に営業運転を開始した。 譲渡に際し下吉田駅から陸送により京王重機に搬入され、譲渡向け工事を実施。 かつて同線を走っていた5000系と同じオレンジ色をベースに白帯を纏う塗装に変更。併せて岳南線対応のワンマン化対応工事も施工。なお主要機器等(台車・主電動機・制御装置など)は富士急行在籍時からの変更・改造・交換は施されずに活用。同様に車内設備についても富士急行在籍時のセミクロスシートのまま、座席のモケットが藤色から赤系のものに張り替えられた以外は概ね内装を保持している。塗装以外の外観上の変化としては側面の行先表示器は撤去され、車外スピーカーが設置された。 集電装置は富士急時代にシングルアーム式のパンタグラフに換装済みで、即ち譲渡に際して同社初のシングルアーム式パンタグラフ搭載車となった。 現在岳南電車在籍の電車で唯一動力系のブレーキ(発電ブレーキ)が作用する電車でもある(界磁チョッパ制御の7000形と8000形は京王時代にあった回生ブレーキ機能がカットされている)。 2019年10月時点で9001編成の1編成が在籍している。
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