岳南鉄道への譲渡後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 00:04 UTC 版)
「豊川鉄道デキ52形電気機関車」の記事における「岳南鉄道への譲渡後」の解説
岳南鉄道は当時電車線の架線電圧が直流600Vだったので入線後に降圧工事を施工し、形式番号は国鉄時代のED29形ED29 1のまま、主に貨物列車の牽引や比奈駅での入換用として使用された。電動カム軸式であった制御装置は1965年(昭和40年)に電磁空気単位スイッチ式に改められ、1969年(昭和44年)の岳南線の架線電圧1,500Vへの昇圧に際しては、再び昇圧工事・配線引き直し等が施された。 その後は前照灯位置変更・車体色及び連結器周りの塗装変更を経て長らく使用されていたが、貨物輸送衰退により岳南富士岡駅構内に休車として留置され、非常用予備機として車籍を保持していたが、10年以上手入れをされていないため傷みが激しく、両エンドのホイッスルが撤去され、致命的な破損箇所(車輪・台車周りのクラック)もあって予備機としても使用は厳しい状況にあった。しかし2008年(平成20年)10月以降に2エンド側運転席窓欠落の修復など、傷んだ車体の修繕作業が同駅構内で実施された。 2013年(平成25年)に鉄道事業の移管に伴い岳南電車へ引き継がれた後、2015年(平成27年)3月31日付で廃車された。廃車後は岳南富士岡駅構内に留置された後、2021年(令和3年)8月21日に同駅構内に開業する「がくてつ機関車ひろば」にて展示される予定である。
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