岡山編「雉真家」パート(1948年 - 1951年)
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1948年(昭和23年)雉真家に温かく迎えられた安子は、左腕が完治すると、るいの治療費を稼ぐため母娘で幼馴染のきぬの豆腐屋の店頭でおはぎの販売をるいと共に始める。しかし家の体面を気にする千吉の反対に遭い、るいを女中の雪衣に預けて販売を続ける。ある日安子は、路上で進駐軍の将校・ロバート・ローズウッド中尉をラジオで学んだ英会話で通訳して助ける。クリスマスイブに彼と偶然再会し語らうなか、安子は、英語を学ぶきっかけとなった稔を亡くした悲しみを吐露する。それを聞いたロバートに連れられ進駐軍社交場のクリスマスパーティに参加した安子は、戦死者を追悼するアメリカ人たちを目にする。ロバートは妻との馴れ初めや死別を語ったうえで、るいだけでなく安子にもひなたの道を歩んでほしいのではと稔の気持ちを憶測する。その翌日に算太が復員し、雉真家に居候しながら「たちばな」再建を決意。程なく美都里が死去する。 2年後、るいの小学校入学を控え、千吉は次男の勇に安子との再婚を勧める。平川の英語講座が放送終了し安子は寂しさを感じるが、ロバートから英語教室開講に向けての教材作りの協力を求められ、週に一度るいを連れて彼とテキスト作りを手伝うようになる。そんな中で勇は安子に求婚するが、安子は戸惑い返事できない。算太のたちばな再建計画の目処が立った安子はるいを連れ雉真家を出る決意をするが、反対する千吉からるいの傷跡を目立たなくする手術費用は雉真家の資力でないと払えない程多額と聞かされ、一人で家を出る覚悟を決める。だが彼女がおはぎの販売で貯めた店の再建資金を算太が持参したまま失踪する。安子は兄を追って大阪へ行き、ロバートの協力を得て算太を捜索する。しかし過労で路上で倒れ、目覚めるとるいの小学校入学式当日になっていた。安子を見かねたロバートは、一緒にアメリカに帰国しようと誘い好意を告白し抱きしめる。その様子を岡山から独り母を探しに来たるいが目撃し、母が自分を捨てたのだと思い込む。安子はるいを優先してロバートの誘いを断り、急いで雉真家に戻るが、先に帰宅していたるいは安子を拒み、覚えたばかりの英語で憎悪をぶつける。絶望した安子は、帰国するロバートにアメリカへ連れて行ってと懇願する。それから11年が経った1962年(昭和37年)3月、17歳になったるいの姿が映し出されたところで安子編は完結し、物語はるい編へと移る。
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