山川 - 根占航路
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2006年11月1日から官民共同の新枠組みによる運航がスタートした。船舶は、関係する指宿市および南大隅町がフェリー「ぶーげんびりあ」を購入し岩崎グループにリース。港湾施設については、山川・根占両港にある岩崎グループ所有の土地や施設を鹿児島県が取得。岩崎側は船舶運航に専念し、両市町が発券や綱取りなどの陸上業務を担当する運航協定を結び移行した。 2009年12月7日に運航をしている岩崎グループの岩崎芳太郎社長が行政側の財政的支援がなければ2010年2月末に撤退する方針を表明。2006年の協定締結時に想定をしていなかった、原油価格高騰、旅客数減少などにより赤字が継続していて、会社としては協定内容の変更を申し出ていたが受け入れられていないからとした。 2010年1月20日に鹿児島県庁内にて運航協定を結ぶ四者(岩崎グループ、鹿児島県、指宿市、南大隅町)は非公開協議を行い、行政側は一年間限りの財政支援を提示したが、会社としてはドック代などの費用負担を定めた運航協定の見直しを要求し、両者の歩み寄りは見られず、1月22日に会社側は1月26日までに回答を要求する文書を行政側に発送した。運航船舶は3月にドックを控えていて、ドックを実施せず撤退する場合、1月中に九州運輸局に路線廃止届を提出する必要があった。結局、行政は協定の見直しを拒否し、会社も単年財政支援を拒否して、会社は1月29日に運輸局に廃止届を提出し、2010年3月からの路線運休が決定した。会社側はドックの日程が決まっていないため、路線は運休として、理由は「船舶検査証が取得できないため」とし、休止期間も「定期検査終了まで」と決めていない。1日5便(平日は4便)を運航していた。 2010年3月からの運航休止後1年間航路は運航されていなかったが、2011年3月1日より南九船舶(2018年9月になんきゅうドックへ吸収合併)が「なんきゅう2」(19総トン)を使用して航路を再開した。同年夏には130総トン級のフェリーを投入して大型車の積載も可能にし8/10より新造船により定期運行を開始した。
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