山下公園周辺地区と山手地区を結ぶ歩行者ルート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 10:18 UTC 版)
「横浜の都市デザイン」の記事における「山下公園周辺地区と山手地区を結ぶ歩行者ルート」の解説
1980年当時、中村川・堀川上部に建設が進められていた高速道路は山下公園周辺地区と山手地区を視覚的に分断するものであったことから、両地区の要請を受け山下公園端部と港の見える丘公園フランス山地区を結ぶ約250mの大歩道橋が計画された。しかしこの計画は景観を混乱させ、歩行者にとっても長く単調であることなどの課題があったことから代替案が検討された。同時期、産業貿易センター内にあった「世界の人形コレクション」を発展させ本格的な人形の博物館(のちの「横浜人形の家」)を建設する計画があったことから、(1) 山下公園前面街区にある観光バス駐車場の上部に人形の家を設置する。(2) 人形の家2階に屋外デッキを設け、人形の家入口を設ける。(3) 山手地区から歩道橋を人形の家2階デッキに接続する。(4) 人形の家2階デッキから短い歩道橋を設置し山下公園と接続するルートに変更された。1984年には港の見える丘公園フランス山地区と人形の家予定地に間を曲線で結ぶ歩道橋「フランス橋」が完成。フランス橋の港の見える丘公園フランス山地区にかかる部分は石張りの公園ゲートとしてのデザインを持っている。1986年には、人形の家建設事業においてフランス橋からつながるデッキが完成。人形の家完成後、山下公園内では下水道地下ポンプ場が建設され、貨物線の撤去された。そこで、周辺地区の駐車場問題を解決するため下水道ポンプ上部に立体駐車場を建設しその上部を山下公園と大階段でつながる広場(世界の広場)とすることとなったことから、1989年、世界の広場と人形の家2階デッキを結ぶ歩道橋「ポーリン橋」が建設された。ポーリン橋は山下公園通りのイチョウを切らずに間を抜けるようにS字型に湾曲させた。この完成を持って、山下公園周辺地区と山手地区を結ぶ歩行者ルートが完成した。フランス橋とポーリン橋は1991年1月、かながわの橋100選に選定されている。
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