局所性の分類とは? わかりやすく解説

局所性の分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/14 14:36 UTC 版)

参照の局所性」の記事における「局所性の分類」の解説

参照の局所性には以下の3種類が存在する時間的局所性 (英: temporal locality) ある時点参照されリソース近い将来にも再び参照される可能性が高いことを表す概念 空間的局所性 (英: spatial locality) あるリソース参照されたとき、その近傍リソース参照される可能性が高いことを表す概念 逐次的局所性 (英: sequential localityメモリ逐次アクセスされるという概念 これらの概念が真となるかどうかは、プログラム作成方法依存する一般に関連するデータ群はメモリ内の近い位置格納される情報処理一般的なパターンとして、ある項目を処理した次へというように逐次的に処理が行われる。これが意味するのは、多くの処理をする場合1つの項目に複数アクセスすることになり、それによって時間的局所性生じということである。さらに次の項目に移るということは次の項目を参照するということであり、メモリ上の配置まとまっていれば空間的局所性生じる。 参照の局所性増大させて利用することは最適化一般的な技術である。これはメモリ階層の各レベル行われている。ページング方式空間的局所性利用している。キャッシュ時間的局所性利用している。キャッシュメモリ高速だが容量小さいため、最近アクセスしたデータ(あるいはコード)とその近傍のみを格納することで大幅にシステム性能を向上させている。キャッシュ上のデータ群は必ずしも主記憶上で空間的に近いわけではなくキャッシュラインという小さな単位キャッシュ格納される。つまり、キャッシュラインサイズ考慮するとここでも空間的局所性利用されており、ある参照データのごく近い位置(同一キャッシュライン内)にあるデータ同時にキャッシュ置かれることで性能向上に寄与している。時間的局所性は最も基本的なレベルでも重要であり、最近参照結果レジスタ保持されるまた、ファイルシステムにおいても参照の局所性利用した最適化が行われることがある。あるファイル一部リードしたプログラムはその続きリードする可能性が高いため、最初リード時に要求よりも大きめ単位読み込んでおくといった空間的局所性利用した最適化である。

※この「局所性の分類」の解説は、「参照の局所性」の解説の一部です。
「局所性の分類」を含む「参照の局所性」の記事については、「参照の局所性」の概要を参照ください。

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