小田急訴訟とは? わかりやすく解説

小田急訴訟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 18:30 UTC 版)

小田急小田原線」の記事における「小田急訴訟」の解説

梅ヶ丘 - 喜多見間については、周辺住民などによって騒音振動日照などによって著し健康被害を及ぼすおそれがあるとして、建設大臣当時)による連続立体交差とそれに付属する街路事業事業認可取り消し求め訴訟1994年提起された。これに対して第一審東京地方裁判所藤山雅行裁判長)は事業認可前提となる1993年都市計画決定違法とし、事業認可取り消す判決出した2001年10月3日判決)。控訴審東京高等裁判所は、従来最高裁判所判例1999年11月25日第一小法廷判決民集195387頁)を根拠原告すべての原告適格否定して一審判決一部破棄訴え却下原告全面敗訴)の判決出した2003年12月18日)。原告側上告最高裁判所大法廷従来の判例変更原告一部については原告適格認め中間判決出したこの中間判決は、住民などによる行政機関活動チェックなどをより重視する近時行政事件訴訟法改正同法9条2項新設)に拠るもので、一般新聞各紙紙面大きく取り上げるなど注目集めた。そのため、却下はならず本案判決進んだが、最高裁第一小法廷判決2006年11月2日) により原告敗訴確定したまた、上記とは別の住民グループ騒音抑制損害賠償求めた訴訟起こしており、2004年8月2日東京地方裁判所小田急電鉄原告和解金4200万円支払とともに防音壁等を設置することによって騒音65デシベル以下に抑制することで和解成立している。

※この「小田急訴訟」の解説は、「小田急小田原線」の解説の一部です。
「小田急訴訟」を含む「小田急小田原線」の記事については、「小田急小田原線」の概要を参照ください。

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