小林福太郎とは? わかりやすく解説

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小林福太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 08:03 UTC 版)

小林福太郎
『建築画報』浅草観音堂昭和大修理特輯號より
生誕 1882年11月
東京市神田区橋本町
死没 (1938-03-26) 1938年3月26日(55歳没)
東京都
国籍 日本
出身校 工手学校(現工学院大学)造家学科
職業 建築家
所属 内務省
小林建築設計事務所
建築物 足利織姫神社
など
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小林 福太郎(こばやし ふくたろう、1882年明治15年)11月[1] - 1938年昭和13年)3月26日[1])は、日本の修理大工、建築家。社寺を中心に和風建築作品を多数設計した。

経歴等

東京出身[1]。工手学校(現工学院大学)を卒業[1]。もともとは内務省に奉職したのち、宮内省内匠寮に入り、特別保護建造物の修繕に従事[2]1913年大正2年)、御料車内部装飾設計を鉄道院から嘱託され両陛下御同乗車(皇室用客車 § 7号御料車)、賢所奉安御車(賢所乗御車)を担当する[3]

1919年(大正8年)、日光廟大修理工事の主任技師となる[2]

1925年(大正14年)には小林建築設計事務所を設立[2]。没後は息子の小林謙一が継ぎ、大物忌神社吹浦宮や浅草寺雷門などを設計している。

また平安神宮増築の際、本殿、社務所の改築計画案を作成するが実現はしなかった[2]明治神宮宝物殿競技設計で二等首席[4]

作品

設計

賢所御乗車
足利織姫神社
宗吾霊堂
華厳の滝エレベーター昇降場

著作等

  • 『小林福太郎氏遺作集』建友会 編 (洪洋社, 1943)
  • 『北支満鮮随行日誌 図書』旭峯小林福太郎 著 (小林福太郎, 1928)
  • 日本住宅の手入と保存法 / 建築画報. 18(6) 、建築画報社, 1927年6月号。
  • 鐵筋コンクリート造の寺院建築に就て / 工業ト社会. 31(7) 国立国会図書館/図書館送信限定 雑誌 (東京工業会出版部, 1929年7月)
  • コンクリートの美――(長林寺建築) / 建築画報. 20(9)(245) 、建築画報社, 1929年9月号。
  • 江沼神社長流亭を觀る / 建築画報. 23(11)(283) 、建築画報社, 1932年11月号。
  • 下毛の古建築村檜神社本殿 / 建築画報. 18(3) 、建築画報社, 1927年3月号。

出典

  1. ^ a b c d 『日本人名大辞典』782頁。
  2. ^ a b c d 『皇室建築 内匠寮の人と作品』422頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac 『小林福太郎氏遺作集』建友会 編 (洪洋社, 1943)
  4. ^ 明治神宮宝物殿競技設計図集 洪洋社 編 (洪洋社, 1915)
  5. ^ 小西旅館別館の設計について / 建築画報. 15(1) 、建築画報社, 1924年1月号。
  6. ^ 再建の深川不動堂本堂 / 建築画報. 20(2)(238) 、建築画報社, 1929年2月号 。
  7. ^ 「彙報:皇典講究所國學院大學 構内神殿俊成」『國學院雑誌』36巻6号(通号430)1930年6月、p,70
  8. ^ 淺草觀音堂昭和大修理工事 / 建築画報. 24(4) 、建築画報社, 1933年4月号。淺草寺觀音堂修理工事に就て / 土木建築工事画報. 9(4)(98) 、工事画報社 [編][他] 、工事画報社。
  9. ^ 野田神社改築能舞臺 / 東洋建築. 1(1) 、相模書房, 1937年4月号。野田神社改築能舞臺の設計に就いて / 東洋建築. 1(3) 、相模書房, 1937年6月号。

参考文献

  • 類洲環「小林福太郎 社寺建築に独自の道を切り開いた」(NICHE編『工手学校ー日本の近代建築を支えた建築家の系譜ー工学院大学』彰国社、2012年)。64-73頁。
  • 上田正昭他『日本人名大辞典』講談社、2001年。
  • 鈴木博之監修、内匠寮の人と作品刊行委員会編『皇室建築 内匠寮の人と作品』建築画報社、2005年。



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