賀茂神社_(桐生市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 賀茂神社_(桐生市)の意味・解説 

賀茂神社 (桐生市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/20 03:17 UTC 版)

賀茂神社

拝殿
所在地 群馬県桐生市広沢町6丁目833番地
位置 北緯36度22分15.7秒 東経139度20分57.8秒 / 北緯36.371028度 東経139.349389度 / 36.371028; 139.349389 (賀茂神社 (桐生市))座標: 北緯36度22分15.7秒 東経139度20分57.8秒 / 北緯36.371028度 東経139.349389度 / 36.371028; 139.349389 (賀茂神社 (桐生市))
主祭神 賀茂別雷神
社格 式内社(小)
郷社
創建 (伝)第10代崇神天皇年間
本殿の様式 流造銅板葺
例祭 10月14日
主な神事 御篝神事
地図
賀茂神社
テンプレートを表示
鳥居

賀茂神社(かもじんじゃ)は、群馬県桐生市広沢町にある神社式内社で、旧社格郷社

祭神

歴史

崇神天皇の代に、豊城入彦命山城国の賀茂神を勧請したと伝わる[1]

延暦15年(796年)に美和神社とともに官社に列した(『日本後紀』)[2][3]

元慶4年(880年)美和神社、甲波宿禰社小祝社とともに正五位下勲十二等(『三代実録』)[2][3]

延喜式神名帳では山田郡小社賀茂神社として挙げられている[2][3]

上野国神名帳では「従一位 加茂大明神」として見える[2]

源義家後三年の役に出征するに際し当社に祈願し、凱旋の時神楽を奏したとの伝承がある[4]

隣接する法楽寺はもとは当社の別当寺であり、同寺に伝わる木彫懸仏(桐生市指定重要文化財)は室町時代に作られた当社の御正体であると考えられている[5][6]

明治5年(1972年)10月郷社に列せられた[2]

太平洋戦争末期には空襲の激化に対応して、神体と参拝者の待避所とするため神社裏に横穴を掘り、昭和20年(1945年)5月24日に神体と神宝を奉遷した[7]

伝説

アオダイショウの尾の切れたものが当社の神使であるとされ、殺傷すると祟りがあるという[8]

当社の神は白馬を嫌うとされ、氏子は白馬を飼うことがない。他村の者が社前を白馬を牽いて通るだけで咎があったという[8]

当社の氏子は鍛冶屋と桶屋を忌むといい、その音を神が嫌うことが理由であるとされる[8]

当社の氏子は陸稲を作っても実らないとも変事があるともされ、陸稲を作ることがないとされる[9]

境内

摂末社

  • 下賀茂神社
  • 香取神社
  • 鹿島神社
  • 八坂神社
  • 豊機社

文化財

群馬県指定文化財

桐生市指定文化財

  • 重要文化財(有形文化財)
    • 賀茂神社の石灯籠 - 南北朝時代、永和4年(1378年)の作。1996年(平成8年)3月14日指定[11]
  • 無形民俗文化財
    • 賀茂神社太々神楽 - 1974年(昭和49年)1月21日指定[12]
    • 賀茂神社御篝神事 - 1991年(平成3年)4月11日指定[13]。節分の夜に行われる。境内に注連縄を張って御篝火場を作り、その中に浄薪を積み上げ火をつける。氏子は火のついた浄薪を持って二手に分かれ、声を挙げて神火を投げ合うことを3度繰り返す[14]

周辺

脚注

  1. ^ 桐生市史別巻編集委員会 1971, pp. 200–202.
  2. ^ a b c d e 桐生市史別巻編集委員会 1971, pp. 198–200.
  3. ^ a b c 桐生市史編纂委員会 1958, p. 187.
  4. ^ 桐生市史別巻編集委員会 1971, pp. 198–200, 1086–1087.
  5. ^ 桐生市史別巻編集委員会 1971, pp. 389–390.
  6. ^ 法楽寺御正体|桐生市ホームページ”. www.city.kiryu.lg.jp. 2024年8月20日閲覧。
  7. ^ 桐生市史編纂委員会『桐生市史』 下巻、桐生市史刊行委員会、1961年12月25日、268-270頁。doi:10.11501/3024355 (要登録)
  8. ^ a b c 桐生市史別巻編集委員会 1971, p. 1086.
  9. ^ 桐生市史別巻編集委員会 1971, pp. 1073–1074.
  10. ^ 賀茂神社のモミ群(桐生市ホームページ)。
  11. ^ 賀茂神社の石灯籠(桐生市ホームページ)。
  12. ^ 賀茂神社太々神楽(桐生市ホームページ)。
  13. ^ 賀茂神社御篝神事(桐生市ホームページ)。
  14. ^ 桐生市史別巻編集委員会 1971, pp. 203–204.

参考文献

  • 桐生市史編纂委員会『桐生市史』 上巻、桐生市史刊行委員会、1958年8月15日。doi:10.11501/3024325 (要登録)
  • 桐生市史別巻編集委員会 編『桐生市史』 別巻、桐生市役所、1971年3月1日。doi:10.11501/3021305 (要登録)

関連項目


「賀茂神社 (桐生市)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「賀茂神社_(桐生市)」の関連用語

賀茂神社_(桐生市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



賀茂神社_(桐生市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの賀茂神社 (桐生市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS