小凱旋式とは? わかりやすく解説

小凱旋式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/09 19:19 UTC 版)

小凱旋式(羅:ovatio 英:ovation)は、古代ローマで行われていた凱旋式の一種であり、国家レベルの敵というよりは、基本的に劣っているとみなされる(例えば奴隷や海賊)相手に勝利した場合や、一般的な紛争がほぼ無傷で解決された場合に開催が許可された[1]


  1. ^ Maxfield, Valerie A. (1981). The Military Decorations of the Roman Army. バークレー: カリフォルニア大学出版局. pp. 104–105. ISBN 978-0-520-04499-9. http://books.google.com/books?id=Nuex2PW7QR0C&pg=PA104 2011年10月6日閲覧。 
  2. ^ 愛と美の女神ウェヌスに捧げられた
  3. ^ 雌羊はラテン語でovis
  4. ^ G. Rohde. Ovatio, RE XVIII, 1939, p. 1890-1903
  5. ^ 大プリニウス, 『博物誌15:38
  6. ^ T. R. S. ブロートン. The magistrates of the Roman Republic pp. 19-20
  7. ^ a b c d e f g h i j k Fasti Triumphales
  8. ^ T. R. S. ブロートン. The magistrates of the Roman Republic pp. 69-70
  9. ^ T. R. S. ブロートン. The magistrates of the Roman Republic p. 77
  10. ^ T. R. S. ブロートン. The magistrates of the Roman Republic p. 92
  11. ^ T. R. S. ブロートン. The magistrates of the Roman Republic pp. 183-184
  12. ^ T. R. S. ブロートン. The magistrates of the Roman Republic pp. 273-274
  13. ^ T. R. S. ブロートン. The magistrates of the Roman Republic p. 294
  14. ^ T. R. S. ブロートン. The magistrates of the Roman Republic p. 324
  15. ^ T. R. S. ブロートン. The magistrates of the Roman Republic p. 373
  16. ^ T. R. S. ブロートン. The magistrates of the Roman Republic p. 383
  17. ^ フロルス英語版, Epitome of Roman History, book 2:7-8
  18. ^ T. R. S. ブロートン. The magistrates of the Roman Republic, p. 3
  19. ^ プルタルコス, The Life of Crassus 11:8
  20. ^ Lendering, Jona, Arch of Drusus
  21. ^ スエトニウス, 『ローマ皇帝伝』ティベリウス伝 9
  22. ^ Alan K. Bowman, Edward Champlin, Andrew Lintott. The Cambridge Ancient History: The Augustan Empire, 43 B.C. – A.D. 69, p. 554
  23. ^ スエトニウス, 『ローマ皇帝伝』カリグラ伝 49
  24. ^ タキトゥス, 『年代記英語版』(xiii.32)
  25. ^ Alan K. Bowman, Edward Champlin, Andrew Lintott. The Cambridge Ancient History: The Augustan Empire, 43 B.C. – A.D. 69, p. 224
  26. ^ John Donahue, Titus Flavius Domitianus (A.D. 81-96)


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凱旋式」の記事における「小凱旋式」の解説

詳細は「小凱旋式」を参照 凱旋式に代わって、将軍は小凱旋式(オウァティオ)を実施できる場合もあった。兵士伴わずウェヌスギンバイカ花冠政務官の着るトガ・プラエテクスタを着用して徒歩市内入城した紀元前211年第二次ポエニ戦争シュラクサイ包囲戦勝利したマルクス・クラウディウス・マルケッルス凱旋式求めたが、彼の軍はまだシケリアにあって凱旋式参加することは不可であった元老院代わりに感謝祭(スプリカティオ、en)と小凱旋式を提案した。その前日に、マルケッルス非公式にアルウァノ山(en)で勝利を祝っている。彼の小凱旋式は、正規凱旋式一部実行したものであったパレードではシュラクサイ包囲戦描いた大きな絵、使用した攻城兵器実物鹵獲した石版金銀宝石彫像豪華な家具などが展示された。カルタゴへの勝利象徴として、8頭の象がパレード先導した彼のヒスパニアシケリア同盟軍兵士達が金の冠を着用して加わった。彼らにはローマ市民権シケリア土地与えられた。 紀元前71年スパルタクスの乱鎮圧したマルクス・リキニウス・クラッススは小凱旋式を実施しユピテル勝利王冠着用しその栄誉が讃えられた。小凱旋式も凱旋式ならんで、「凱旋式記録」(ファスティ・トリウムファレス)に記録されている。

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