実際の司法修習との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 03:55 UTC 版)
「ビギナー (テレビドラマ)」の記事における「実際の司法修習との違い」の解説
第1話で出てくる入所パーティーは、実際には司法修習生たちが自主的に主催・運営する会費制のパーティーである。毎年、都内のホテルなどで開催される。最近は入所パーティーは行われていない。[要出典] 実際の司法研修所には教務課という部門はない。 第2話から登場する蛍雪寮は旧横浜地裁刑事庁舎(この建物は他のドラマでも、たびたび使用されている)が使用されている。和光市にある実際の司法研修所修習生用寮の名前は「いずみ寮」である。当初は、東京が実務修習地の修習生は寮に入ることができないのが原則であったようだが、現在は東京が実務修習地の修習生であっても入寮が認められることがある。「いずみ寮」はドラマで映し出されたような古びた広い部屋ではなく、7階建ての新しくきれいな建物であるが、白く塗られた狭い部屋で、研修所側でも修習生の間でも病院の個室のようだといわれている。 司法研修所の出席簿は教室内の回覧式ではなく、建物入口付近に全クラス分が置かれている。 第2話の実況見分調書抜きの供述調書だけで事件を推察させる課題は、実際の修習では事実認定がもっとも大事な修習のひとつであるため、出題されない。なお、実際の修習でも、編集された過去の裁判例が課題となる。 第3話と第10話で出てくる司法修習生の給与は国家公務員I種採用と同額である。現在司法修習生には、給与ではなく給付金という形で支払われている。 第4話で楓が事件の当事者と現場を訪ねるが、白表紙(事件記録などが書かれた課題テキスト)は編集されていて、実際の人物・場所は特定できないようになっている。 第9話で楓がカツ丼を取るシーンがあるが、検察取調べでは出前を取ることはできない。 第9話で桐原と田家が指導検事と次席検事の間で右往左往する場面が出てくるが、冒頭の取調シーンでも桐原が被疑者に説明するとおり、実際の検察では意見が異なる場合は上席者の決裁が優先される。 第10話で羽佐間が1枚だけの起案を提出しているが、これは出来が悪い起案としてデフォルメされている。第1話で楓が時間外提出した起案のように実際の起案は数十枚におよぶ。 最終話で就職活動が出てくるが、制作当時の弁護士の場合、二回試験(司法修習考試。いわば卒業試験)の前にはほとんど就職が決まっていた。 最終話の二回試験で、羽佐間旬が試験時間終了後も起案を続けていたが、実際の二回試験では時間終了に厳格なため、時間終了後に起案を続行することはできない。
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