実演と録音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 16:09 UTC 版)
「ホルン協奏曲 (モーツァルト)」の記事における「実演と録音」の解説
ホルン奏者にとっては真っ先に修める最も重要なレパートリーであり、録音も非常に多い。実演での演奏機会も多く、特に第3番と第4番の演奏は多い。 録音としては古くはデニス・ブレインによる1954年のモノラル録音(カラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団伴奏)が有名であるが、第1番は改訂稿であり、断章は全く演奏していない。 断章を含めた全品録音はブレインの弟子であるバリー・タックウェル(Hr、指揮)による1983年の録音(イギリス室内管弦楽団伴奏)が最も古い。その後、複数のホルン奏者が同様の試みを行っている。 第1番の第2楽章は、古い録音はほとんど全て改訂稿(ジュースマイヤー版)による。最近では初稿による演奏も増えている。 第4番の異稿を用いた録音は極めて少なく、ペーター・ダムによる1974年の録音(ブロムシュテット指揮シュターツカペレ・ドレスデン伴奏)で聴くことができる程度である。ただし異稿に基づくペーター・ダム独自の校訂であり、モーツァルト新全集に付録として収録されている譜面とは若干異なる。 コンサートロンド K. 371は、上述の1989年に発見された中間の60小節が古い録音には含まれていない。 断章のK. 370bおよびK. 494a については、オランダのホルン奏者ヘルマン・ユーリセンが追加作曲し、それぞれ「ホルン協奏曲第5番」・「ホルン協奏曲第6番」と称してレコーディングされたこともある。譜面も出版された。ただし一般的に評価を得たとは言い難い。
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