定型/非定型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/30 01:21 UTC 版)
アメリカにおける肺炎のガイドラインでは定型肺炎と非定型肺炎の区別は不可能とされているが、日本の肺炎のガイドラインは区別が可能としている。定型肺炎と非定型肺炎は以下の6つの項目のスコアリングによって行う。 年齢60歳未満。 基礎疾患がないあるいは軽微。 頑固な咳がある。 胸部聴診上所見が乏しい。 痰がない。あるいは迅速診断キットで原因菌が証明されない。 末梢血白血球が10,000/μl未満である。 以上の項目で、4項目以上に該当すれば非定型肺炎であり、3項目未満であれば定型肺炎である。なお、末梢血白血球数を除いた5項目で3項目以上ならば非定型肺炎であり、2項目未満であれば定型肺炎とする方法も存在し、これならば診療所でも判定可能である。 また定型肺炎の起炎菌同定に、血液培養2セット採取を推奨する市中肺炎として、アメリカ感染症学会は、ICU管理下、肺内空洞合併、白血球数減少、アルコール多飲、肝硬変/肝不全、無脾症/脾臓摘出後、尿中肺炎球菌抗原陽性、胸水貯留などの合併を挙げている。
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