宗教的な重要性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 05:03 UTC 版)
種無しパンは、ユダヤ教やキリスト教においてシンボル的な重要性を持っている。ユダヤ教徒は過越の期間中にマッツァー等の種無しパンを食べる。この行事は元々「種入れぬパンの祭(除酵祭)」といい、「出エジプト記」によれば死刑を含んだ厳しい戒律だった。キリスト教の典礼における聖餐の際にも用いられる。これの由来となった最後の晩餐では、イエス・キリストが弟子とともにパンを食べた。 カトリック教会の教会法では、聖体には種無しパンや種無しウエハースを用いられるように定められている。プロテスタント教会はカトリック教会の慣習を踏襲する傾向があるが、その他は宗派の特徴や地域の事情に応じて、種無しウエハースや普通のパンを用いる。 一方、大部分の東方教会は旧約聖書に関連する聖体に種無しパンを用いることを明確に禁止しており、新しい契約の象徴として酵母で発酵させたパンのみを許容している。実際に、これは東西教会の分裂をもたらした3つの争点のうちの1つであったと言われている。
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