宗教的な模型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 03:34 UTC 版)
現存するものを模して所有することで精神的な支えとなるもの。人の形をした模型は人形と別称する。「こけし」「雛人形」「スカラベのお守り」 所有することで精神的に安心をもたらす場合、これらは形代とも呼ばれる。多くはその持ち主の希望や罪の償いなどの抽象的な意志を具現化するものであり、穢れや災厄から身を守ると信じられる。また人形にはもともとの目的が人間の代用であったものも少なくない。例えば古代の墳墓に副葬されている人形には、殉死者の身代わりに権力者の死出の供をさせる目的のものがある。雛人形も本来は祓い神事の人形であったと言われる。 視認できない神などを模して信仰の対象とするもの。「仏像」「ミニチュア神像」「リンガ」 多くは信仰用として必要とされる。抽象的なイメージよりも具体的な何かがあった方が理解しやすいためである。しかしそれは想像力の固定化を招くと同時に神聖なものを卑近なものに貶める行為として忌避する宗教も多い。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教では偶像崇拝を禁止しており、特にイスラム圏では厳格に戒律が守られている。
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