宗教的な演劇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/29 04:07 UTC 版)
「スペイン黄金世紀演劇」の記事における「宗教的な演劇」の解説
聖体劇(autos sacramentales)は人間的、超自然的、寓意的なものを混合させた形で聖体拝領の秘跡を祝う芝居である。聖体の祝日の行列がマドリードなど都市をパレードする際、二段になったカロス(carros)と呼ばれる山車二台か四台が配置されて、その上で上演された。16世紀半ば頃まではギルドが上演の製作を行っていたが、それ以降は多額のお金をかけて地方自治体当局が上演をするようになった。1550年代頃から、プロの劇団員と、市当局や教会両方がいりまじって上演を実施するようになっている。 聖体劇には時としてロア(Loa)と呼ばれる特別な導入用プロローグがついている。それぞれのロアは、上演された芝居及び上演が対象としていた観客にあわせて特別に作られたもので、これから見る芝居に対して観客の興味を惹きつけることを目指して作られていた。
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