芝居の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/29 04:07 UTC 版)
「スペイン黄金世紀演劇」の記事における「芝居の種類」の解説
スペイン黄金世紀において登場した戯曲の数と多様性は世界の演劇史上でも先例のないものであり、イギリス・ルネサンス演劇にも劣らない。1本の作品が1週間連続で上演されることすら珍しく、常に新作が劇場に供給されていた。一方でこの数の多さについては、質よりも量を重視しているということでスペイン黄金世紀演劇に関して称賛のみならず批判のもとともなっている。この時期には1万本から3万本の戯曲が書かれたと推定されており、中には今日でも傑作と考えられている作品が多数ある。このように多数の芝居が上演されたことにより、スペインにおける演劇は非常にアクセスしやすい芸術となった。 ルネサンス期スペインの芝居は極めて多様であることで有名で、ヨーロッパでは唯一、世俗的な演劇と宗教的な演劇が同時に発展した。さらに、国がスポンサーをつとめる演劇が大衆向けの商業演劇と共存しており、多くの演劇人は両者に有意な貢献をしていた。スタイルの上では、ストレートプレイからオペラ、どたばた喜劇から叙事的悲劇まで幅広いジャンルにわたる。スペインは新喜劇やサルスエラを発展させ、演劇の独自の形態やジャンルを築いていくようになった。
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