宗務行政
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 07:01 UTC 版)
宗教法人日蓮正宗の宗務行政機関として宗務院があり、その事務を総理する長として、管長の職を置く。管長は総本山法主・大石寺住職が兼任する。宗務院は、総本山大石寺境内に置かれている。管長を補佐する宗務総監の指揮監督の下、庶務部・教学部・布教部・渉外部・海外部・財務部の6部門によって宗務行政が分担される近代的事務機構が構築されている。なお、法的には、宗教法人日蓮正宗の代表役員は法主である管長が務め、総監、重役はその責任役員である。 各部には部長、副部長(現在、渉外部、海外部、財務部は空席)、主任、書記が置かれており、特に庶務部長は実質的に総監を補佐する立場にある。この他に、僧侶の中から選挙によって議員が選ばれる宗会、綱紀粛正機関である監正会、管長が任命した権大僧都以上の者5名による諮問機関である参議会などの合議システムも導入されている。 宗務院は、全国に大布教区と大布教区に統轄される布教区を置く教区制を敷いている。総本山大石寺塔中には特別布教区を置いている。特別布教区の事務は、大石寺内事部において取り扱われている。内事部では法主である大石寺住職のもと、塔中坊の住職の中から主任理事が1名、理事が若干名、執事が若干名任命され大石寺の寺務の責任者となる。法的には、宗教法人大石寺の代表役員は法主である住職が務め、主任理事、理事、総代がその責任役員である。 また、執事は法主の大石寺住職としての法務を補佐する立場にあり、法主である住職が不在の場合、代理で法要の導師を務めるなどする。
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