存在の否定と現代の仮説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:56 UTC 版)
「サンニコフ島」の記事における「存在の否定と現代の仮説」の解説
その後何度か試みられた船による徹底的な探索でも結局サンニコフ島は確認することができなかった。航空機による極地観測が実用の域に達していた1944年には、後述するロシア人地理学者オーブルチェフの主導で、旧ソビエト連邦により、サンニコフ島の航空機による徹底的な探索が実行されたが、結局発見されなかった。ここに至って、サンニコフ島が存在しないということは不動の事実となった。 現代においては、数人の歴史家と地理学者が 、サンニコフの他の成果や、その地図上の位置にある浅い砂州の存在から判断して、サンニコフ島は実際に存在したのであるが、他の多数の化石氷や永久凍土でできた島と同様に、海岸線の侵食により破壊され、海面下の砂州になってしまったという仮説を発表している。 この北極海の島の消失プロセスはノヴォシビルスク諸島の島弧で現在でも続いている。 他の歴史家と地理学者達は、サンニコフ島はベネット島付近の北極圏で頻繁に発生する蜃気楼によるものであるとの仮説を出している 。さらに、他の学者グループはサンニコフ島は、偽史 (pseudohistory) の一形態であると見なしている。
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