女流棋士枠
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王座戦には、第39期(1990年)から女流棋士の出場枠が設けられている。第54期(2005年)より枠が4名に増え、翌年の第55期から第59期までは、女流棋士が関わる対局の緒戦(一次予選1回戦)が同日に行われた。この女流棋士の一斉対局では、ネット中継や大盤解説会が実施された。 期対局日結果55 2006年7月29日 男性4勝 女流0勝 56 2007年7月28日 男性4勝 女流0勝 57 2008年7月26日 男性4勝 女流0勝 58 2009年7月11日 男性3勝 女流1勝 59 2010年7月31日 男性4勝 女流0勝 出場する女流棋士には女流タイトル保持者などの実力上位者が選抜され、1回戦で対戦する男性棋士はほとんどが若手の四段である。一斉対局になる前は女流棋士が勝ち星を挙げたこともあるが、一斉対局後は3年連続で女流棋士が全敗に終わっていた。2009年に石橋幸緒女流王位が一斉対局で初めて勝利し、2回戦に進出した。 第60期(2011年)から一斉対局ではなくなったが、女流枠の4名は変わっていない。女流棋士の勝数は60期1勝、61期0勝、62期0勝、63期2勝、64期2勝、65期0勝、66期1勝。特に第63期は香川愛生が2勝し、3回戦まで進出した。 第67期(2018年)は里見香奈が第57期以来の久々の参戦となり、3勝して一次予選準決勝(4回戦)まで進出し、香川の記録を更新した。また、渡部愛も同じく3勝して一次予選準決勝進出を果たした。この他、伊藤沙恵も1勝し、当期は女流棋士が合計7勝を挙げるという大きな変化のあった期となった。 2021年2月より、女流棋士が挑戦者決定トーナメントベスト8まで進んだ場合に、棋士編入試験の受験資格を与えられることとなった。
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