天然ガス自動車の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 20:13 UTC 版)
「天然ガス自動車」の記事における「天然ガス自動車の特徴」の解説
天然ガス自動車のエンジンは、ディーゼルエンジンベース(バス・トラックに搭載)、ガソリンエンジンベース(バンなどに搭載)の双方がある。 天然ガスは発熱量あたりのCO2排出量が化石燃料の中で最も低く、地球温暖化対策としても重要視されている。またディーゼル自動車に比べ、排気ガス中の有害物質(黒煙・NOx・SOxなど)が大幅に少ないことから、環境対策として自動車燃料に使われるようになった。 富士急行のCNGバス「エバーグリーンシャトル」パンフレット(1995年)によれば、ディーゼル車と比較した天然ガス自動車の排出量の比較は以下のとおりである。 窒素酸化物…60〜70%低減 二酸化炭素…20〜30%低減 硫黄酸化物…100%低減 黒煙…100%低減 (参考)バス車両の室内騒音量…5〜6%低減 (参考)バス車両の価格…1台2,407万円(ディーゼル車は1,415万円) (参考)バス車両の燃費…1kmあたり41円(ディーゼル車は1kmあたり17円) 圧縮天然ガス利用の場合は燃料が気体であるため、貯蔵性・運搬性に劣るという弱点がある。一方で燃料が気体であることから液体燃料より重量は軽く、燃料タンクを樹脂製にすることでタンク自体の軽量化も可能となる。このことから、床下機器の配置に工夫を要するバス車両の低床化(特にノンステップバス)においては、ガスボンベを屋根上に搭載し床下から燃料タンクを廃することができるという利点もある。
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