大規模更新
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/28 04:44 UTC 版)
1970年に阪神初の冷房車として登場した電機子チョッパ制御車の7001形、および抵抗制御車の7801形3次車(7840以降)は、登場以来20年を経過したことから車体更新の時期を迎えており、この機会により省エネルギー効率が高くメンテナンスフリーにも優れた制御器に換装することを計画していた。 4連および2連で運行されている7001形や7801形3次車は、7801形1次車や7601形を主な併結相手としていたが、8000系の増備に伴って1989年以降はこれらの形式も廃車対象となり、併結相手の不足につながることとなった。これを機に新製冷房車グループで6両固定編成を組成し、車体や制御器の更新を行ったのが2000系である。 2000系への更新に際しては、制御装置に回生・抑速ブレーキ付きの界磁添加励磁制御が採用された。阪神で制御器を更新した系列としては界磁チョッパ制御を採用した3000系の前例があるが、抵抗制御から界磁チョッパ制御にした場合、主電動機を直巻式から複巻式に換装する必要があり、主電動機が流用できないデメリットがあった。界磁添加励磁制御では直巻電動機の流用が可能なことから、2000系で阪神初の採用となった。
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