大規模接続障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:40 UTC 版)
2017年(平成29年)8月25日、日本のインターネットで大規模な接続障害が発生した。同日昼頃、NTTコミュニケーションズは同社が運営するOCNが断続的に接続できなくなっていると発表した。障害は昼0時22分ごろ発生し、0時45分ごろに復旧した。KDDIのネット接続サービスでも同様に、昼0時24分ごろ発生し、0時47分ごろに復旧したとしている(KDDIは夕方まで混乱したという情報がある)。他にもさくらインターネットで同様の障害が発生した。大手のネット接続サービスが使えなくなったことで、証券会社(楽天証券、SBI証券、GMOクリック証券)や銀行(りそな、新生、ジャパンネット、じぶん銀行)、ネットゲーム(LINE、任天堂、ガンホー、ミクシィ)、ECサイト(メルカリ)、交通サイト(JR東日本)が0時半ごろから3時や5時ごろまでサービスを停止した。 接続障害の原因は、米Google社が送信した大量の誤った経路情報だった。8月25日午後0時22分、米Google(AS15169)が10万件以上の誤りを含む経路情報を米ベライゾン(AS701)に送信した。誤った経路情報とは、遠回りになるにもかかわらずGoogleが最短経路だとするものだった。この経路変動を処理しようとした複数プロバイダーのルーターがダウンしたり高負荷で通信をさばき切れなくなった。Googleでの誤情報は8分間ほどで修正されたものの、国内の一部のトラフィックやルーターの負荷が極度に高まったために、これらのネットワークを利用する企業での影響はこれより長く続くこととなった。
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