大腸菌群
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大腸菌群(だいちょうきんぐん、coliform bacteria)とはグラム陰性無芽胞性の短桿菌であり、乳糖を分解して酸とガスを産生する好気性または通性嫌気性の細菌群。細菌分類学上の大腸菌を必ずしも示すわけではなく、衛生学的に糞便汚染の指標とされてきた一群の菌の総称である。大腸菌群の検査にはデソキシコーレート培地、LB培地(乳糖ブイヨン培地)、BGLB培地等が用いられ、食品によって使用培地が定められている。また、乳糖を分解する酵素としてβ-ガラクトシダーゼを産生するので、発色酵素を用いてβ-ガラクトシダーゼを検出することで大腸菌群を迅速に判別する酵素基質培地も利用されている。
- 1 大腸菌群とは
- 2 大腸菌群の概要
大腸菌群
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詳細は「大腸菌群」を参照 大腸菌群とは、細菌学用語ではなく衛生上の用語である。ラクトース発酵(乳糖分解し、酸とガスを発生)するグラム陰性、好気性・通性嫌気性で芽胞を形成しない桿菌の全てである。E. coliであってもこれに該当しないものが多く存在する。 その多くは、汚水菌(クレブジエラ属菌、サイトロバクター属菌、エンテロバクター属菌)や土壌中の非常によく似た性質のバクテリア(よく知られたものとしてはAerobacter aerogenes)が大腸菌群として分類される。なお、病原性大腸菌はこの検査法での検出は非常に困難である。また、水中に含まれる大腸菌群を数値化したものを大腸菌群数といい、水質汚濁の指標に用いられる。
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