大字の成立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/07 08:13 UTC 版)
市制施行時の川越市には、旧町村の大字を引き継ぐ11の大字(下記)があった。 旧川越町:川越、松郷、東明寺、小久保、脇田、寺井、小仙波 旧仙波村:大仙波、大仙波新田、岸、新宿(あらじゅく) 川越市に合併した田面沢村以下10村の大字は以下のとおりである。これら72大字は川越市の大字として引き継がれ、大字の数は計83となった。 旧田面沢村:小室、今成、小ケ谷(おがや)、野田新田、野田 旧芳野村:谷中、北田島、鴨田、石田本郷、菅間、伊佐沼、鹿飼(ししかい)、中老袋、上老袋 旧古谷村:古谷上、古谷本郷、小中居、大中居、高島、八ツ島、下老袋、東本宿 旧山田村:山田、寺山、福田、府川、石田、上寺山 旧南古谷村:南田島、久下戸、並木、今泉、牛子、古市場、木野目、渋井 旧高階村:砂新田、砂、扇河岸、上新河岸、下新河岸、寺尾、藤間 旧福原村:今福、中福、砂久保、上松原、下松原、下赤坂 旧大東村:豊田本、豊田新田、大塚新田、南大塚、池辺(いけのべ)(以上、旧大田村)、山城、大袋(おおふくろ)、大袋新田、藤倉、増形(以上、旧日東村) 旧霞ヶ関村:安比奈新田、的場、笠幡 旧名細村:鯨井、上戸(うわど)、小堤、下小坂(しもおさか)、平塚、平塚新田、吉田、天沼新田、下広谷、竹野 以上の83大字はおおむね明治以前の旧村の名称を引き継ぐものだが、若干例外もある。また、川越市への合併以前に消滅した旧村、大字などもある。これらについて以下に略説する。 明治以降の合併・編入 寺井宿、寺井松郷、寺井伊佐沼村:1873年(明治6年)に合併して寺井村となる。後の川越町大字寺井。 杉下村:1874年(明治7年)、松郷に編入。後の川越町松郷のうち。 高畠村:1885年(明治18年)、府川村に編入。後の山田村府川のうち。 川口村:1886年(明治19年)、比企郡鹿飼村に編入。後の芳野村鹿飼のうち。 野田村:1889年に一部が当時の川越町へ、残余が田面沢村へ編入された。前者は大字川越のうちとなり、後者は田面沢村大字野田(現・川越市大字野田)となっている。 大字の合併・新設 山田村には、1889年の町村制施行時には10の大字があったが、1907年(明治40年)、大字志垂・網代・宿粒(しゅくりゅう)・向小久保を合併して大字山田、大字中寺山と下寺山を合併して大字寺山を設置している。 大字の新設 名細村大字竹野は、勝呂村(現・坂戸市)戸宮の一部、鶴ヶ島村(現・鶴ヶ島市)大塚野新田・五味ヶ谷の各一部が1951年(昭和26年)名細村に編入された際に成立した。 昭和期の合併 芳野村と古谷村には、旧比企郡植木村の区域が含まれている。植木村は1896年(明治29年)、入間郡へ移行。1938年(昭和13年)に芳野村・古谷村に分割編入されて廃止された。植木村に5つあった大字のうち鹿飼、中老袋、上老袋は芳野村へ、下老袋、東本宿は古谷村の大字となった。 大東村は1943年(昭和18年)に大田村と日東村が合併して成立したもので、村名は旧2村の1字ずつを取ったものである。 郡区域の変更 霞ヶ関村と名細村は、もと高麗郡に属していたが、1896年(明治29年)高麗郡の廃止にともない、入間郡に移行した。
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