外部による評価・音楽性の解説とその影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 08:57 UTC 版)
「岡本仁志」の記事における「外部による評価・音楽性の解説とその影響」の解説
岡本のソロ作品は、自身による評価と同様に、ギタリストとしては珍しくギターが控えめな作品である。ギターのテクニックで聴き手を圧巻させるようなものではなく、緻密な楽曲構築と暖かな声で包み込む形の音楽であると評された。音楽雑誌『ROCKIN'ON JAPAN』元副編集長の宇野維正は、良質なギターポップを作曲できる岡本がGARNET CROWにおいては全く作曲を行っていないことに驚き、「GARNET CROWのギタリスト」という先入観からするととても意外であると評した。また、トッド・ラングレンのように無国籍な音楽であり、特に邦楽による影響がほとんど見いだせない点を特徴として挙げている。岡本はこの点に関して、自分を職業作曲家として意識してからは、邦楽は全く聞かなくなったことを理由として返答した。 CDの売り上げは、ソロ作品と提供曲では差がある。上記で評されたソロ作品はほとんどがオリコンチャートの圏外である。1st・2ndシングルおよび1stアルバムはいずれもランキング圏外であり、2ndアルバムは最高145位、3rdアルバムは最高74位である。提供曲については、ZARDの『MIND GAMES』(オリコン週間シングルチャート1位)のカップリング「Hypnosis」がある。また、シングルの表題曲となったものとして倉木麻衣の「P.S♡MY SUNSHINE」があり、この作品はオリコン週間シングルチャートの8位を記録している。 岡本の音楽性に影響されたアーティストとしては、2006年までインディーズレーベルで活動していた女性歌手、北空未羽がいる。北空は岡本と同じビーインググループにおいて活動を行っており、岡本を尊敬するアーティストの一人として明言していた。岡本と同じ宅録を基本とした楽曲制作を行い、ライブでは岡本と共演したり、岡本の楽曲である「Autumn sky」(2ndアルバムに収録)をカバーするなどの交流もみられたが、2006年末をもって北空は活動を休止している。その他、同様にインディーズレーベルで活動した星田紫帆も、「曲の長さを3分台に納める」という岡本の作曲法に影響されそうになったが、岡本本人にそれを鵜呑みにしないように忠告を受けている。
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