地番整理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 01:25 UTC 版)
市街地や区画整理済みの住宅地域などでまとまった区域ごとに地番を付け直し、これに枝番を併用して土地の所有者区分を明確化させるという手段が執られることがある。これを地番整理という。 日本における地番整理は、道路や鉄道・河川などで囲まれた広範な土地区画(街区)ごとに地番を与え、さらに所有者区分ごとに枝番を付ける方法のものが主流である。その点で住居表示との類似性があるが、住居表示実施済みの地域とは異なり「登記上の地番区域表記と、一般的な住所表記との不統一が起こらない」という利点がある。 しかしその半面、地番整理導入地区には町名・地番の表示物(「住居表示に関する法律」における街区案内図・街区表示板・住居番号板の類)の設置義務がないため、地域によっては「市販地図などを参照しない限り、地域外の者がすぐに目的地へたどり着けない」といった問題を抱える。これを解消するため、住居番号板と同じ様式の地番・枝番表示板を自治体が独自に設置した例(愛媛県今治市)がある。 たとえば東京都調布市の場合は、市内のほぼ全域に地番整理を導入している(住居表示は未実施)。一方で、前述の今治市や東京都新宿区・香川県高松市などのように、1つの自治体の中に、住居表示整備済みでありなおかつ地番整理を導入した地域と、住居表示整備済みであるが地番整理を行っていない地域が混在している所も多い。
※この「地番整理」の解説は、「地番」の解説の一部です。
「地番整理」を含む「地番」の記事については、「地番」の概要を参照ください。
- 地番整理のページへのリンク