地殻の定義とは? わかりやすく解説

地殻の定義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 01:25 UTC 版)

地殻」の記事における「地殻の定義」の解説

地球物理学的に言うと、地殻地上または海底からモホロビチッチ不連続面までの層を指す。地球科学的には、地球表層部に存在し超苦鉄質岩からなるマントル対照をなす、珪長質岩中性岩苦鉄質岩の層を指す。地球科学以外の記事では、この「殻」には「地殻」と「リソスフェア」の2通り呼び方があり、両者がしばしば混同誤認されている。 地殻 地球化学的な観点から地球深さごとに分けたうち、最も外側位置するのである地殻の下に位置するマントルかんらん岩などの超塩基性岩から成るに対して地殻花崗岩などの酸性岩安山岩などの中性岩玄武岩などの塩基性岩から成り、その違いから地殻マントル分けている。大陸地殻厚さ地域変化に富むが、30 - 40kmくらいの地域が多い。他方海洋地殻はほぼ均一で、6kmくらいである。海洋地域にはごく稀に地殻存在せずマントル直接海底水面上に露出するメガマリオンと呼ばれる地質構造存在するリソスフェア表層形成する地殻は、主体をなすマントル比べ剛性が低い。すなわち「柔らかい」。 リソスフェア 地球物理学的に定義される地殻上部マントル両方にまたがる層である。すなわち、モホロビチッチ不連続面の上部と下部両方を含む。リソスフェアは、その直下のアセノスフェアマントルと比べて粘性剛性が非常に高い。一般的な言葉では「硬い」と表現できるプレート同義大陸地域では約120km、海洋地域では約100kmの厚さを持つ。すなわち、大陸地域リソスフェア75%がマントル海洋地域では94%がマントルであり、リソスフェア主として地殻ではなくマントルから形成されているといえるその意味で、しばしば「リソスフェア・マントル」 (lithospheric mantle) という用語が用いられる

※この「地殻の定義」の解説は、「地殻」の解説の一部です。
「地殻の定義」を含む「地殻」の記事については、「地殻」の概要を参照ください。

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