国際社会における地位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 15:37 UTC 版)
宗教的背景から尊重を受けるバチカンのような例もある。また石油資源を有するバーレーンやブルネイは貿易相手としても重要な地位を有する。 また、ミニ国家であっても国際機関においては一国家(表決において1票)として扱われることから表決を左右することがあり、意見が対立している局面においてその票の行方を読むことは外交戦略において重要な要素である。例えば捕鯨問題における国際捕鯨委員会の表決の例がある。1965年にウ・タント国連事務総長はミニ国家が国連に加盟を希望するにあたり、与えられる1票に比して、その果たしうる役割(たとえば国連予算の分担金)が小さいことについて検討を要すると表明した。国連総会において同じ1票を有する中華人民共和国とセーシェルの人口の差は1976年時点で16,000倍だった。 さらに、中華人民共和国と中華民国(台湾)との間での「国交」を結んでいる国家数(つまり国際社会からの認知度)の競争がミニ国家を舞台に繰り広げられており、またミニ国家側においてもその間を上手に利用し経済援助を引き出そうとするなどの姿勢も見られる。例えばナウルは台湾から中国、再び台湾と国交相手を変えている。
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