国際機関との協力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:28 UTC 版)
世界人口の約半数はいまだに薪や木炭で調理をしている。その結果、森林が破壊され地球温暖化が促進されている。また煙による室内汚染が原因で年間、160万人が肺炎、慢性呼吸器疾患、肺がんで死亡していると推定されている。 スリランカ北部では女性や子供が地雷の危険を冒して薪を探し、スーダンからケニアではレイプや暴力の被害に遭う危険を減らすためにグループで薪を探し、ウガンダ北部の紛争地域では対立部族に屈辱を与える戦術として女性をレイプするが夫を薪集めに行かせると殺されてしまうため「自分が行ってレイプされる方がまし」と覚悟して探さなければならない。燃料を節約しようとして生煮えの料理を作ってしまい健康を危険に晒す事もある。調理に必要な薪を提供するプロジェクトは莫大な費用を費やした割りに、十分な成果が得られなかった。 このような状況を改善するために国際連合世界食糧計画はアプロヴェチョに注意を向けた。 2011年には世界食糧計画と国際連合難民高等弁務官事務所の代表者たちが ARC を訪れた。ARC は自分達が開発した小型のドラム缶ほどの大きさの施設用調理ストーブが屋内の空気汚染を防ぎ砂漠化と気候変動を防ぐのに役立つものと期待している。そして世界食糧計画が ARC に発注した200基の施設用調理ストーブはダルフールに運ばれた。
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