国際機関などにおけるフランス語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 08:57 UTC 版)
「フランス語」の記事における「国際機関などにおけるフランス語」の解説
フランス語は17世紀から19世紀までヨーロッパでもっとも有力な国際共通語であり、外交官用語として使われてきたため、国際機関において公用語となっていることが多い。 具体例としては、以下の国際機関は、フランス語を公用語とする。国際連合(UN)、国際オリンピック委員会(IOC)、国際サッカー連盟(FIFA)、国際電気通信連合(ITU)、万国郵便連合(UPU)、列国議会同盟、イスラム諸国会議機構、アフリカ連合(AU)、北大西洋条約機構(NATO)、国際標準化機構(ISO)、世界貿易機関(WTO)、経済協力開発機構(OECD)、国境なき医師団(MSF; Médecins sans frontières)、欧州評議会 (CoE)。 これらの機関において、多くの場合フランス語は唯一の公用語ではなく、英語などほかの言語と併用されている。しかしながら、19世紀から20世紀初頭においては国際共通語としての地位を持っていたことから、この時期に創設された国際機関である万国郵便連合や国際電気通信連合、国際オリンピック委員会や国際サッカー連盟において、フランス語は第一言語となっており、英語よりも地位が高くなっている。 国際連合においては、英語とフランス語は「国際連合事務局作業言語」と定義されており、その他の国連公用語(ロシア語・中国語・スペイン語・アラビア語)より位置づけが高い。また戦前には大日本帝国の日本国旅券においても、英語とともにフランス語が併記されていた。 公式名称がフランス語である世界的に著名な国際競技団体も多い。FIFAワールドカップを開催している国際サッカー連盟(FIFA; Fédération internationale de football association)、近代オリンピックを開催している国際オリンピック委員会(Comité international olympique, CIO)、F1を開催している国際自動車連盟(FIA; Fédération internationale d'automobile)、MotoGPを開催している国際モーターサイクリズム連盟(FIM; Fédération internationale de motocyclisme)、ツール・ド・フランスなどのUCIワールドツアーを開催している国際自転車競技連合(UCI: Union Cycliste Internationale)などである。
※この「国際機関などにおけるフランス語」の解説は、「フランス語」の解説の一部です。
「国際機関などにおけるフランス語」を含む「フランス語」の記事については、「フランス語」の概要を参照ください。
- 国際機関などにおけるフランス語のページへのリンク