国際条約の公定訳文とは? わかりやすく解説

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国際条約の公定訳文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/08 01:28 UTC 版)

公定訳文」の記事における「国際条約の公定訳文」の解説

国際条約の公式な訳文とは、締約国合意によって作成される訳文である。公定訳文正文とは異なり通常条約の解釈において参酌されることはない。 締約国政府署名批准受諾承認加入の際の国内における手続き例えば、国会による承認)のために作成した訳文指して公定訳文と呼ぶことがしばしばあるが、このような訳文は他の締約国合意得て作成されたものではないので、条約上や公式に定められ訳文ではない。 条約中には公定訳文に関する明示的な規定有するものがある。例えば、特許協力条約は、正文及び公定訳文について次のように定めている。 第六十七条 署名及び用語 (1) (a) この条約は、ひとしく正文である英語及びフランス語による原本一通について署名する。 (b) 事務局長は、関係政府との協議の上スペイン語ドイツ語日本語ポルトガル語ロシア語その他総会指定する言語による公定訳文作成する日本においては条約国会提出時には正文とともに日本語訳文提出され公布時に正文とともに日本語訳文官報掲載されるが、その多く日本国政府独自に作成したものであって、他の締約国合意得たものではないから、公定訳文ではない。 公定訳文は、通常多数条約においてのみ作成される二国間条約においては双方公用語正文とし、公定訳文作成要しないことが多い。

※この「国際条約の公定訳文」の解説は、「公定訳文」の解説の一部です。
「国際条約の公定訳文」を含む「公定訳文」の記事については、「公定訳文」の概要を参照ください。

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