国際名の変更 (引退)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 03:28 UTC 版)
「台風の名前」の記事における「国際名の変更 (引退)」の解説
アジア名などの国際名は繰り返しの使用を原則とするが、大きな災害をもたらした台風などについては以後は同じ名前を使用しないよう変更することがある。大西洋北部などの他海域、また1999年までのアメリカ式の命名において、顕著な影響を与えたものの国際名を名前リストから削除して、次回以降から別の国際名が使用される「引退」という慣例があり、この慣例は2000年に導入されたアジア名にも受け継がれている。この慣例の目的は、大きな影響や被害を与えたために将来にわたって言及されるであろう台風が、同じ国際名となってしまうと混同の恐れがあるためである。逆に顕著な影響を与えなかった名前については繰り返し使われる。例えば Arlene というハリケーン名は1959年から2017年までに11回も使用されている。 アジア名の変更は台風委員会加盟国からの変更要請を受けて、台風委員会が行う。例えば、2013年にフィリピンに甚大な被害を与えた台風30号のアジア名「ハイエン (Haiyan)」は、以後「バイルー(Bailu)」と改称された。ただし、顕著な影響を与えても変更の手続がなければ変更されない。アジア名導入以前の例であるが、1959年の伊勢湾台風(昭和34年台風第15号)の国際名「ヴェラ(Vera)」は「引退」扱いとならず、以降も何度か使用されている。また、台風による甚大な被害以外の理由で、アジア名が変更された事例もある。
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