国家教会(State-Church)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 09:21 UTC 版)
「政教一致」の記事における「国家教会(State-Church)」の解説
広義における国家教会型(State church)では、国家がキリスト教を唯一の正当な宗教として指定し、教会を国家の一機関としてその運営を支配しており、このため教会が国家に従属した状態を指す。この例としてはローマ帝国、中世神聖ローマ帝国のシャルルマーニュ(カール大帝)朝やオットー朝、ザリエル朝、東ローマ帝国(ビザンチン)などがある。 狭義の通常の意味での国家教会型は、宗教改革期に成立し、絶対主義時代に頂点を極めた国家主導型の国家・教会関係、と定義される。例としてはフランスのフィリップ4世、シャルル7世、ドイツのルートヴィヒ4世が先駆的だが、宗教改革以降が決定的である。また、国家教会型に近代日本を入れることもある。 国家教会主義には、国家主権の優位性を唱えたスイスのエラストスや、イングランド国教会がある。
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