国家東遷説とは? わかりやすく解説

国家東遷説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 20:33 UTC 版)

邪馬台国九州説」の記事における「国家東遷説」の解説

神武東征史実とするかはともかく、記紀などの国内資料に基づく研究では、九州成立した王朝邪馬台国)が東遷して畿内移動したという説がある。東遷説には、この東遷神武東征天孫降臨などの神話むすびつける説と、特に記紀神話とは関係ないとする説の両パターンがある。東遷した時期形態について九州王朝説(#異説参照)と関連して多くの説がある。 白鳥庫吉和辻哲郎戦前では有名であるが、戦後は、歴史学および歴史教育の場から日本神話資料として扱うことは忌避された。しかしこの東遷説は戦後も主に東京大学中心に支持され発展し続けた久米雅雄は「二王並立論」を提唱し、「自郡至女王二千餘里」の「筑紫女王国(主都)」と「海路三十日」(「南至投馬国水行二十日」を経て「南至邪馬台国水行十日」してたどり着く)の「畿内邪馬台国副都)」とを想定し両者別の相異なる二国」であり、筑紫にあった女王国が「倭国大乱」を通じて畿内主都を遷した(東遷した)のであるとした。また大和岩雄も、九州にあった女王国とは「畿内をも含む倭国全体首都であって女王壹與の代になってから畿内邪馬台国東遷したが、それは倭国勢力圏内部での移動にすぎないとした(ただし神武東征天孫降臨などの神話関係づけることはしていない)。 栗山周一、黒板勝美林家次郎飯島忠夫和田清榎一雄橋本増吉植村清二市村三郎坂本太郎井上光貞森浩一中川成夫、谷川健一金子武雄布目順郎、安本美典奥野正男らが論者

※この「国家東遷説」の解説は、「邪馬台国九州説」の解説の一部です。
「国家東遷説」を含む「邪馬台国九州説」の記事については、「邪馬台国九州説」の概要を参照ください。

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