国境の位置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 14:28 UTC 版)
「中国=パキスタン国境」の記事における「国境の位置」の解説
国境の位置は、1963年の中国パキスタン国境協定第2条で次のように規定されている。 (1) 国境線は、標高5,630メートルの北西端(山頂、基準座標は東経74度34分、北緯37度03分)から始まり、タリム川水系のタシュクルガン川の支流とインダス川水系のフンザ川の支流との間の主な流域に沿って、概ね東進し、その後、南東に向かっている。キリク・ダバーン(ダワン)(英語版)、ミンタカ・ダバーン(峠)、カルチャナイ・ダバーン(中国側の地図にのみ記載)、クテジルガ・ダバーン(中国側の地図にのみ記載)、パルピック峠(パキスタン側の地図にのみ記載)を経て、クンジュラブ(ユート)・ダバーン(峠)に到達する。 (2) 国境線は、クンジュラブ(ユート)ダバン(峠)を通過した後、上記の主要流域に沿って概ね南下し、ダバン(峠)の南側の山頂まで進み、そこから主要流域を離れて概ね南東方向に横たわる支脈の稜線に沿って進む。これは、アキジルガ川(パキスタン側の地図上では無名の対応する河川)とタグダンバシュ(オプラング川)とケリマン・スー(オプラング・ジルガ)の間の流域である。中国側の地図によると、国境線は、この支脈の南東端を離れた後、ケリマン・スー川の中流域の一部を走ってケレチン川との合流点に達する。パキスタン側の地図によると、国境線は、この支脈の南東端を離れた後、シャクスガム川(ムスタグ川)の急なカーブに達する。 (3) 国境線は、前述の地点から、ケレチン川(シャクガム川またはムスタガ川)をその河床の中流線に沿って、ソルブラク・ダリア(シムシャル川またはブラルドゥ川)との合流点(参考座標は東経76度02分、北緯36度26分)まで遡上する。 (4) 中国側の地図によると、国境線は前述の2つの川の合流点から、支脈の稜線を登り、それに沿って走り、山の頂上でカラコルム山脈の主脈に合流する(参考座標はおよそ東経75度5分、北緯36度15分である)。この地図では、この山はShorbulak山に属していると示されている。パキスタン側の地図によると、国境線は上記の2つの川の合流点から、対応する支脈の稜線を登り、それに沿って走り、高さ6,520メートル(21,300フィート)を通過して、頂上でカラコルム山脈の主脈に合流する(参考座標はおよそ東経75度57分、北緯36度03分である)。 (5) そこから国境線は、概ね南に向かって、そして東に向かって走り、東のムスターグ峠を通過して、タリム川水系とインダス川水系統を分離するカラコルム山脈の主脈に沿っている。チョグリ峰(K2)の頂上、ブロード・ピークの頂上、ガッシャーブルム峰(8068)の頂上、インディラコリ峠(中国側の地図上にのみ名前が記載)、テラム・カンリ(英語版)峰の頂上を経て、カラコルム峠で東南端に達する。
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