国別分析
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 12:59 UTC 版)
「イングルハート-ウェルゼル文化地図」の記事における「国別分析」の解説
西欧諸国の中で、米国はアイルランドやポーランドなどの非常に保守的なカトリック諸国と並んで、最も保守的な国の1つである(最も下に位置する国の1つとして)。 シモーニは、「伝統的/世俗的な側面では、米国は他の豊かな社会よりもはるかに低く、一部の発展途上の社会に見られるものと同等の宗教性と国家の誇りを持っている」と結論付けている。 アジアの社会は伝統的/世俗的な次元で2つのクラスターに分散しており、より世俗的な儒教の社会が上部にあり、より伝統的な南アジアの社会が地図の中央にある。 ロシアは最も生存価値を重視する国の1つであり、その一方で、スウェーデンは自己表現チャートで最高位にランクされている。 また、基本的な文化的価値観が国の路線に圧倒的に適用され、国境を越えた混合は比較的まれであることがわかっている。これは、文化的歴史を共有している国の間でも当てはまる。さらに、国の文化的クラスターでさえ、国境を越えてあまり混ざり合っていない。これは、国が文化的に意味のある単位であることを示唆している。 北欧諸国は、歴史・文化・社会等に共通点が多い。北欧諸国の文化的コミュニティは、文化的価値観の世界的調査、世界価値観調査、およびイングルハート・ウェルゼルの世界の国々の文化的地図から明らかである。これは、調査結果の簡略化されたグラフィカルな説明である。そこでは、北欧諸国は、個人の自由、個人主義、民主主義、そして伝統、宗教、国家への忠実さよりも明らかに高い世俗的で合理的な社会秩序を重視するおおよその民族グループとして配置されている。北欧諸国の人々は、この文化的規範と価値観を特徴としており、オランダ、ドイツ、スイスと共にプロテスタント・ヨーロッパに分類されている。
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