噂の伝播
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 05:05 UTC 版)
1940年(昭和15年)1月ごろから東京を起点に東海道を経て大阪まで流布したとされる。情報伝達手段の限られた当時においては、ほぼ純粋に人口のみを介して伝播した都市伝説である。 別の説では、1935年(昭和10年)頃に大阪市の小学校で、地下の薄暗い下駄箱にマント姿の男が現れるという噂があり、これが1~2年かけて東京に伝わり、そこから赤マントの話が生まれたともされる。昭和10年代の東京都の大久保では、赤マントは吸血鬼であり、赤マントに襲われた死体があちこちにあるなどとも言われた。1940年には北九州に広まり、日本統治下の朝鮮半島在住の日本人小学生の間でも噂になっていた。 また社会主義者の銀行員の男性が、銃後の人心を動揺させるために流した噂話であり、この男性は後に逮捕されたという説もある。 類似した都市伝説で、1970年~80年代に神戸市で、赤い毛布にくるまって寝ている人物が、子供を毛布にくるんで魔界へさらっていくという噂話が流れたこともある。 この噂のバリエーションとして、学校のトイレを舞台にした都市伝説「赤いマント・青いマント」が生まれ、さらにその派生として「赤い紙、青い紙」などが生まれたとの説もある。
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