類似した都市伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/21 22:41 UTC 版)
「エチルエーテル犯罪」の記事における「類似した都市伝説」の解説
「異国人の店員に騙されて無防備なところを襲われ、薬物によって前後不覚になったまま誘拐される」という筋立ての都市伝説としては、1969年のフランスで大きな騒動になった「オルレアンの噂」がある。「オルレアンの噂」の変形とみられる都市伝説は世界中に広まっており、日本でも1980年代初頭に広まった「だるま女」(中国奥地の達者)など、類似した都市伝説が広まっている。都市伝説が国や地域を越えて広まる場合、細部の内容がローカライズされて伝わることが多く、例えば日本の「だるま女」の場合、内容の核心となるモチーフの部分は「オルレアンの噂」そのままに、内容に説得力を持たせるための細部のディテールが日本人にとって身近な内容に置き換えられ、伝わったものであると考えられている。 このような噂を広める側からは「事実ではないとしても、このような事件は実際に起こることかも知れないから、噂に込められているメッセージは重要であり否定する必要はない」という反論がなされることがある。一方、このようなデマが事実無根の風評被害や差別へと繋がったり、デマが実態のない治安悪化のイメージを広め、その結果として漠然とした社会不安が類似したデマを広める下地へと繋がったり、見当外れの対策にリソースを割くことになったりする弊害も指摘されている。
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