商用車製造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 18:27 UTC 版)
1903年、商用車の製造を開始。この事業が成功したことで1914年以降、商用車分野へ注力している。また同時期にバスの製造も行っている。第一次世界大戦時にはフランスで開発された航空機用エンジン「イスパノ=スイザ 12Y」を基にスイス空軍向けの「YS-2」と「YS-3」航空機エンジンを開発しており、Doflug D-3802ならびにDoflug D-3803戦闘機に搭載されている。 ザウラーは短期間で様々な技術革新を行ったことで、ディーゼルエンジンに関し世界的に著名なメーカーとなり、アメリカ、イギリス(アームストロング=ザウラー)、イタリア(OM)、オーストリア(シュタイア・ダイムラー・プフ)、ドイツ(MAN)、フランス(ユニック)、ユーゴスラビア(FAP)など各国でディーゼルエンジンのライセンス生産が行われている。このほか、オーストリアではザウラー・オーストリアが設立され、エンジンだけでなく車両のライセンス生産も行っており、アメリカではザウラー・モーター・トラック社を設立しマック・トラックスと合併。インターナショナル・モーター・トラック・カンパニー(IMTC)を設立している。ザウラーブランドを使用した製造と販売を1918年まで行い、最終的にIMTCは1922年、マック・トラックスへ吸収合併されている。 1929年にはスイスの商用車メーカーであり、ライバルであったベルナ社(Berna)を買収し、ベルナブランドとして販売が継続されている。1950年代には商用車の輸出部門に陰りが見え始めたため、鉄道と船舶用ディーゼルエンジンの製造を開始している。 1930年以降、ザウラーはスイス国内における中大型トラック製造業者としての主要メーカーとなっており、第二次世界大戦では中立を宣言したため他国に関与せず、スイス軍に対し多数の軍用車両を納入している。
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