商店街との連携
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 04:37 UTC 版)
先述の計画規模拡大に伴う再審査の要望を却下した際に、佐世保市は「既存商店街への影響はないとは言えない」として、事業者であるエレナグループと地元の商店街などとの連携強化が必要との認識を示していた。 そのためエレナグループや佐世保市は、佐世保商工会議所と三ケ町と四ケ町の両商店街が参加する五者協議会の設立準備会を2013年(平成25年)6月5日に開催して連携を模索することになり、官民合わせた8団体が参加して同月に「SASEBOまち元気協議会」を設立した。 同協議会は、巡回バスの運行や駐車場の共同利用など10事業を民間で実施するとともに、商店街と当施設や佐世保駅を結ぶ歩道橋の新設や、松浦鉄道西九州線の新駅設置を佐世保市が行うことなどを含めた約30の事業案からなる中間報告書を、同年10月22日に佐世保市に提出した。 しかし、当施設は商店街のアーケードから約500m離れており、買い物客が楽に歩いて行き来できる距離ではないことから、「買い物客を根こそぎ持っていかれるのではないか」という商店街の衰退への懸念は、開業が近づいても高まることになった。 なお、開発母体であるエレナグループ側は、当施設の基本理念として「つなぐ街・むすぶ街」を三ヶ町と四ヶ町の両商店街との連携を目指すとし、商圏を拡大することで商店街にも相乗効果をもたらすことが可能としていた。 実際に若者らの間では、地元に「買い物する店がない」として約10%が福岡市まで服飾関係の商品を買い物に行く状況にあり、佐世保市民全体でも地元で買い物をする割合が約75.4%まで落ち込んでおり、かつては市外からも買い物客を集めていた集客力が低下しているとの指摘がなされていた。 そうした状況を背景に、店舗構成の魅力で地元への回帰を促すと同時に、佐世保市街からの集客を図ることを目指すとしており、若い世代を中心に出店を期待する意見も多かった。
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