唐代の三蔵伝説とは? わかりやすく解説

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唐代の三蔵伝説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 15:55 UTC 版)

西遊記の成立史」の記事における「唐代の三蔵伝説」の解説

玄奘本人彼のインドへの旅は、すでに生存中から伝説化神格化始まっていた。そして玄奘の死からわずか24年後の垂拱4年688年)に弟子の慧立によって書かれ、彦悰が補った大慈恩寺三蔵法師伝』(以下、『慈恩伝』)では、玄奘誕生時に母の夢に法師現れ西天取経定められ運命であったという説が早くも生まれている。三蔵天竺から招来し翻訳した経典の中で最も著名なものは『般若心経』であるが、『慈恩伝』では蜀(四川省)で三蔵がぼろをまとった病人哀れんで衣服食物与えたところ、その病人からお礼として『般若心経』を受けたことになっている20世紀敦煌発掘された『唐梵翻対字音般若波羅蜜多心経』にも同様の話が載っているが、『慈恩伝』と異なり、取経の旅の途中に蜀で病僧(実は観音菩薩化身)から得たとある。この地域でも早くから三蔵伝説形成されていたことが分かる。また『慈恩伝』や『大唐西域記』に登場するインドに至るまでの地名は、後の小説にも採り入れられていく(ただし『大唐西域記』は12巻のうち10巻インド滞在中の記録当てられており、いわゆる西域往復旅程首巻最終巻に記すのみである)。

※この「唐代の三蔵伝説」の解説は、「西遊記の成立史」の解説の一部です。
「唐代の三蔵伝説」を含む「西遊記の成立史」の記事については、「西遊記の成立史」の概要を参照ください。

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