呼称保護
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/09 19:01 UTC 版)
2002年に、コーンウォールのパスティ製造業組合であるCornish Pasty Association(コーニッシュ・パスティ組合)は、イギリス政府の環境・食糧・農家省(DEFRA)にコーニッシュ・パスティの地理的表示保護(PGI)法案を提出した。DEFRAは法案を支持することを採択し、最終承認のため欧州委員会に提出した。コーニッシュ・パスティのPGI法案が(シャンパン、プロシュット、スティルトン、アーブロース・スモーキー、コーニッシュ・クロテッド、および様々な原産地品と同様に)認められると、伝統的な慣習に従い伝統的な製法で作るコーンウォールのパスティ製造業者のみがコーニッシュ・パスティの名称で販売できるようになる。組合は、パスティ製造と地元の材料の生産業者には強い結びつきがあると主張している。コーニッシュ・パスティは、ほとんどの材料が地元産である。2005年には、コーンウォール産の5,700トンのジャガイモ、5,200トンの牛肉、310トンのタマネギ、1,550トンのルタバガが、コーニッシュ・パスティ製造に使われた。近年まで、コーンウォールは小麦やタマネギの商業的生産に適さないと考えられていたが、コーンウォールの最大手パスティ製造業者が農村に働きかけ、地元産の小麦とタマネギを開発した。地元生産者からの小麦粉需要の45%を供給し、近い将来タマネギ需要の40%を供給できるようになる予定である。
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