同人誌『Becoming』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 07:32 UTC 版)
「作田啓一」の記事における「同人誌『Becoming』」の解説
最近では特に、人間の生活には、活動する「昼(明・生)の世界」と休息する「夜(暗・死)の世界」の両面があるにもかかわらず、合理性で説明しうる昼の世界だけに研究対象を限定する従来の社会学の一面性には欠落があると指摘するとともに、生成の社会学のヴァリアントとして「夜の世界」を視野に入れた広義の社会学の可能性を提唱した。一例として、今日頻発している無差別殺人などについての考察が挙げられる。 1998年から、同人誌『Becoming』を年2回発行。ラカン、レヴィナス、デリダなど現代思想の成果を積極的に取り入れ、人間を深層から動かす非合理的な力や超個体性の次元をめぐって人間学的探求を深めた。また、専門分野を越え自由に議論する研究会(「分身の会」)を独自に続けた。社会学、哲学、文学、精神分析の諸分野にわたり、精力的に総合的な人間知を追求する氏が、学術の進展に果した功績は極めて顕著である(第31回京都府文化賞特別功労賞受賞における紹介文を参照)。
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