合流式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 04:43 UTC 版)
汚水と雨水を同じ管路で集め、まとめて浄化処理して放流するものである。比較的早い時期に整備を開始した都市に多く見られ、特に大阪市と尼崎市は布設延長の98.96%が合流管となっている。 埋設する管路が合流管1本なので、分流式より施工が容易で安価。 降雨時は急増した下水を未処理または簡易処理のみで放流する。このため、混入している汚水による水質汚濁が生じる。このように放流される汚水は合流式下水道越流水(CSO:Combined Sewer Overflow)と呼ばれる。 逆に、初期降雨に含まれるノンポイント汚染源に由来する汚濁物質を、遮集して処理することが可能。 上記への対策として、雨水滞留池や雨水スクリーン、スワールなどの建設が推進されている。マンホール蓋や側溝などに雨水排除用の排水孔があり、管路からの臭気や害虫による問題がある。特にビルピットポンプ稼働時の悪臭に対する苦情は多い。
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