外濠の西半部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 01:03 UTC 版)
飯田橋~四谷間の3カ所(牛込濠、新見附濠、市ヶ谷濠。これらは神田川に通じている)、および赤坂見附付近(弁慶濠)に水面が残っている。それ以外の埋め立てられた場所はJRの線路、道路、下駄履き形式の駅ビル(飯田橋駅)などの他、公園やグラウンドなどにも転用されている。 残された濠には、合流式の下水道から大雨のたびに下水が流入する上、ほぼ閉鎖された水環境で水循環が乏しいため、長年にわたり大量のヘドロが堆積。化学的酸素要求量(COD)・生物化学的酸素要求量(BOD)は高くなりがちで、夏場には異臭とともにアオコの大量発生も見られる。そうしたことから、東京都が1964年東京オリンピック開催時、千代田区が1992年の南北線建設時に合わせてヘドロの除去(浚渫)作業を行った。都では、2020年東京オリンピック・パラリンピックの際、外堀通りはマラソンコースにあたるため、国内外の競技者や観覧者へのおもてなしの一環、都内における水辺で快適な空間を創出することを目的に、2018年度から通算3度目の外濠の浚渫作業に着手し、オリンピックイヤーの前年にあたる2019年10月までに牛込濠までの浚渫を終えたいとしている。
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